うべどうろ

赤い河のうべどうろのレビュー・感想・評価

赤い河(1948年製作の映画)
3.4
 アメリカの雄大な原野を背景に繰り広げられる西部劇は見応えがあった。牛たちの大移動の迫力は凄まじく、これが1948年に作られたということに圧倒される。この作品が持つ「パワー」は絶対CGには成せないリアリティであって、その生々しさがみせる「命」という営為こそ、主人公たちの銃によるやり取りに緊張感を与えているのではなかろうか。
 その一方で、やや物語は緩慢で二時間を超えて見せる必要があったのかは少し疑問。ダンソンへの不信感を募らせるシーンを丁寧すぎるほど積み重ねた一方で、彼とマシューとの和解はサラリと見せてしまう。そのチグハグさが多少違和感のある構成であった。
うべどうろ

うべどうろ