くろいひと

赤い河のくろいひとのレビュー・感想・評価

赤い河(1948年製作の映画)
4.0
数えきれない牛たちの群れが行進し、逃げまわり、いっせいに渡河するその贅沢なスケール感のなかで、血のつながらない男と男が見せる擬似的な親子の相克。

立ちはだかる理不尽な父権的存在にとどまらない複雑な内面を、ジョン・ウェインが不気味なまでに見せて好演。
そして、欠けていたピースとしての母的存在が現れて結末を導くという完璧な構成。
新人モンゴメリー・クリフトがみせるジョン・ウェインに負けない存在感。
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