交通事故に遭って両親を亡くした上、記憶喪失になってしまった孫とその祖父が、チャリンコでドイツからブルガリアを目指すロードムービー…
…なんですけど…ロードムービーの要素は3分の1あるかないかぐらいです。
ある意味ジャケット詐欺です。(笑)
もちろんああいうシーンもありますけどね。
どちらかと言うと、孫が記憶を失くす前の幼少期の祖父との思い出だったり、両親と亡命する回想シーンがメインの展開。
ブルガリアの映画を観るのは初めてなんですけど、当時のブルガリアの共産党政権下の状況が描かれていたり、亡命途中のイタリアの難民キャンプの様子が窺えたりで、なかなか興味深かったです。
あとイタリアの難民キャンプでは1日3食ミートソースのスパゲティで、そんな生活を何年も続けている人も居て、ある意味拷問でした。(笑)できればペペロンチーノとかカルボナーラも食べたいですね…っていう問題でもないっすね。
ロードムービーを期待していると若干、肩透かしを食らうかもしれませんが、それでも2人乗り自転車で走る風景は良かったですよ。