ああ、やばいっす
凄まじく会話劇だったのでそれをただ眺めていただけなのに
別れのシーンで胸が詰まった。
なんだろう、うまく言葉に表せないな。
夢が終わって目覚めた時とか
楽しいことが終わりそうな時とか
徹夜していて朝の空気が肺に入ってきた瞬間とか
以前、恋人だった人とオールナイトのフェスで迎えた朝のことを思い出す時の気持ちと、いまこの映画を見終わった時の気持ちがまさに同じなんだよ
タイトル通りにそういう気持ちや匂いを感じたんだよ。
これってすごいよ、僕の感じてる気持ちが狙いではないかもしれないけれど、それを映画で作り出しているのだから。
会話が殆どを占めているけれど、僕としてはそこは割とどうでもよくて、細かい仕草や演出、カメラワークなんかが素晴らしかった。
岩井俊二か誰かが、列車の中でケンカしている夫婦を使って目線を自然に誘導して2人が恋に落ちる瞬間を演出していて素晴らしいと言っていたね。
おととしの夏に1人で1ヶ月間ウィーンに滞在していたからそれもこの映画に懐かしさを感じた理由だったのかもしれない。
僕も異邦人でドイツ語も分からなくて、1人でひたすらいろんなことを考えたりしていた。
その時にもしこんなフランス美女がいてくれたなら、さすがに夜を明かしていたよ。