スズランテープ

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離のスズランテープのレビュー・感想・評価

4.3
会話で魅せる。
リチャードリンクレイターの作品は多分2作目。
いやもう最高!
ただ会話しながら一緒にウィーンを探索している男女を描いたとても淡々とした作品。会話がメインの作品なのでそれがつまらなければ終わってしまうような作品なのだが本当に会話が興味深くて面白い。独特の人生観や、死生観、恋愛観などが多く含まれていて一口に恋愛映画としてまとめてはもったいないほどの哲学性がある。なのでラブロマンス映画が嫌いな人にもおすすめできる作品。もちろん恋愛映画としても堪らないほど素敵な作品。二人の距離の縮めかたとか心情表現とかが細かくうつされていて見心地がいい。リチャードリンクレイターのセンスの良さに驚嘆した。
主要キャラクターも素晴らしい。
イーサン・ホークかっこよ過ぎる。無邪気なキャラクターでかなり面白い。手持ちの話題の量は豊富だし会話術をわかっている。こんなのズルすぎる笑。
セリーヌ可愛すぎる。こんなの好きになるは笑。
チャーミングだし笑わしてくれるし内面もかなり好み。タイプ過ぎる。

映画として大好きな作品だった。キャラクターの仕草だったり、サブキャラの出しかただったり、細部の監督のこだわりが作品全体に良い影響を与えていた作品だったと思う。6才のぼくが大人になるまでもそうだったが時間の描き方が巧みな監督だなと感じた。

ありがたいことに続編が二本もある。時代背景に応じて二人がどんなことを話すのか非常に楽しみ。自分も映画と同じ気持ちでいたいので少し時間を空けて観賞したいと思う。

おそらく最も好きな恋愛映画。
スズランテープ

スズランテープ