ましもり

楽しき人生のましもりのレビュー・感想・評価

楽しき人生(2007年製作の映画)
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パッケージダサいけど面白かった!
バンドなめんなよ感はどうしても大きいけど演技は皆よかった!!
チャングンソクとおじさん達、意外とすぐ打ち解けててわらう

演奏シーンが想像よりずっと良かった!!キムサンホがドラム経験者らしくかっこいい!!主役チョンジニョンの歌も悪くなかったけど、チャングンソクがとってもイイ声でビックリ!あとキムサンホの歌がすっごくイイ!!

一人暮らしでカナダの家族に寂しく送金し続ける、기러기 아빠のキムサンホ。カナダTシャツがせつない!
キムユンソクは登場2秒でウェ〜ン!!と泣くし、カメラ目線でもニッコリニコニコだし、バイク乗るし良き!バタつく下の子に靴下履かせてやる普通のパパ姿は必見!!これ「追撃者/チェイサー」の前作なのヤバいです、ギャップ萌えが過ぎる!!
そして主演のチョンジニョンはリストラされた銀行マン。元銀行マンとは思えないノーテンキ白手(プー太郎)っぷりで物語を引っ張ります。

脇にはおじさん3人の先輩役にチュジンモ、クラブのオーナー役にシンジョングン。主人公チョンジニョンの娘にコ・アソン。妻にキム・ホジョン(あなた、そこにいてくれますか の後輩医師)。銀行の元同僚に、何の人と言っていいか全然わからないけどよく見る顔のチョン・ミンソン。

ホンデで演奏するのか!と浮かれるおじさん達。今更ながらホンデが弘益大学前の略なのを初めて知りました。渋谷と裏原を足したような街かな?
1曲だけの前座でもギャラが出るとは ワオ!
バンドロゴもアー写もいつの間にか出来てるじゃん〜
ライブハウスのお客さん達がペットボトル振り上げてた!ステージに投げ込まれるのかと思ったらサイリウムみたいに振ってた!これって割とモダンなノリ??まじか〜

わたしが知ってる限りだと、日本も昔はそうだったように、韓国でロックバンドやってる人って、皆いいとこの育ちでかなり余裕のある生活をしてる人達なんですよね。
貧富の差が激しい韓国社会におけるバンド活動=世界各国の音楽を聴いたり楽器を買える、練習できる=趣味に費やす金と時間がある=有閑階級の道楽
(ちなみにヒップホップも実際のところお金持ちが多いとのこと)
だからお世辞にも収入が高いとは言えない彼らが楽器を買ってバンドをやるってえのは、子供の教育に血眼な奥様方にとっては楽しんでらっしゃいなんてとても言えないわけで…!!実際この映画の中でもみな一家離散の危機を迎えます。応援してくれる家族といえば、チョンジニョンの娘ジュヒくらい。。この映画は最終的には大団円になるものの、絶ッッッ対に、ああなることはないのでは。笑
ヒョクス(キムサンホ)が帰ってきて、ノーテンキなチョンジニョンと笑顔で対面するシーンは喜んでいいのか…… すごく良いシーンなだけに、もうそれでいいの?!と複雑な気持ちになっちゃいました。(このシーン、キムサンホの歌がめちゃくちゃいいのと、キムサンホの頭皮に熱いキッスをするユンソクが見ものです…!!)

いやいや、でもでも、めちゃくちゃ魅力的な映画です。ライブシーンはとってもいいし、おじさん達の可愛らしさにジタバタしちゃいました!!
ましもり

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