踊る猫

グーグーだって猫であるの踊る猫のレビュー・感想・評価

グーグーだって猫である(2008年製作の映画)
3.5
映画というより緩い映像作品というべきか。フィクションやドラマの枠組み、つまり起承転結に囚われずにやりたいことをやってみました、というような……その結果生まれたのは猫の可愛さが全面に引き出されたほのぼのとした映像の羅列である。むろん、この映画の女性たちの強さも(と書くとフェミニズム的に叩かれるのかもしれないが)見どころではあるだろう。犬童一心監督の作品は『ジョゼと虎と魚たち』程度しか観ていないのだけれど、監督はマッチョなものとは対極にあるものを撮ることに長けているという印象を抱く。この映画も男たちの姿は何処かなよなよとしていて、女性たちの下品ではないやんちゃさがその分引き立っているという……フィクションとして観てしまったのでどうしても「これは散漫だな……」と思い敢えて低い点数をつけてしまったが、猫好きな方やマッチョな映画に辟易している方は観てみても良いのでは?
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