Torichock

僕達急行 A列車で行こうのTorichockのレビュー・感想・評価

僕達急行 A列車で行こう(2011年製作の映画)
4.0
「僕達急行〜A列車で行こう〜」

僕も電車は好きだし、京急に乗っている人だし、色んなことが好き。

映画監督として、撮ろうとしていることややりたいこと、語りたいテーマが一貫している人の作品は、観ていてとても面白い。

なんで面白いんだろう?
それは、映画監督にもきっといろんな人がいて、いろんな考え方や物の捉え方があって、それの表現も十人十色だから。

現実とフィクションの距離
人と人の距離
映画と僕たちの距離
僕と僕の距離
あの駅とこの駅の距離

好きなものと人の距離

現代的なクールで他人行儀な、"付かず離れずの距離"では見出すことのできない、近づき過ぎて解る"可笑しみ"や"面白さ"

知ってるということと知らないということ、面白いのはきっと知っていること。

作中、緑さんが口にする
"少し好き"
きっとそこからでも、僕たちの人間は、人間の面白さを見出すことも出来るという、期待のようなものさえさせてしまう軽やかさが素敵。

ご都合的なストーリーと思う人もいるかもしれないけど、これは人と人とが出会うことで、いろんなことが救われることもあるという、人を肯定した希望を描いたものとして、嫌味なく受け止められる自分がいる。

色んな人が、色んなことを色んな視点で色んな触れ方をしながら、色んな人生を生きている。
そんな物語を、ゆで卵と焼き鳥で語らう二人が、温かく包み込んでくれるような気がした。
生きるって可笑しいね。
色んな人がいて面白いね。


最期の最期の最期まで、僕もそう思うんだろうな。