冷酷非情なギャングのボスがマザコン、というこの時代にしては斬新な設定のフィルムノワール。
主人公はマザコンギャングであるコーディなんだけど、潜入捜査をする警察官ファロンの目線でも観る事ができる。わたしは完全にファロン側の気持ちで観てたので、潜入捜査が何度かバレそうになるとその度にハラハラしてた。
ほかにも、裏切ったり寝返ったりの妻、自分の妻と内通している仲間の男、刑務所の囚人たち、息子を溺愛する母親もなかなかの悪人だったり周囲の人間たちのキャラ設定も際立っている。ストーリー展開も早くて最初から最後までおもしろかった。
派手なラストがまた良くて、不思議な爽快感がありました。
〝今に俺の首を狙う その時が奴の最期だ〟