ほーりー

白熱のほーりーのレビュー・感想・評価

白熱(1949年製作の映画)
4.9
最初、この映画を観たときは本当に衝撃的でした。

1930年代、ギャング映画の帝王として君臨したジェームズ・キャグニーが、戦後再び、非情なギャングを演じた暗黒映画の大・大・大傑作。

と言っても昔演じていたギャング役の焼き直しと思うなかれ。
今までのような役柄では不満を感じていたキャグニーが、役作りに役作りを重ねていき、作り上げたのが本作品の主人公コーディ・ギャレット。

超熟成されたような悪役で、もうね、映画史上屈指の極悪人といっても過言ではないぐらい、とんでもないキャラクターである。

残酷非道で、狂人で、そして超マザコン!!

おまけにライフルで撃たれても死なないとなると、もはや完全に人間じゃないもん笑

ギャレットの妻であるバージニア・メイヨが子分のスティーブ・コクランと密通している所を、ドアの向こうからじっと睨んでいるシーンなんて、思い出しただけでもゾッとする!!

そんなギャレット逮捕のため、組織に潜入する捜査官(エドモンド・オブライエン)がいつギャレットに正体がバレるのか、ヒヤヒヤして見てられないぐらい恐ろしい。

■映画DATA==========================
監督:ラオール・ウォルシュ
脚本:アイヴァン・ゴフ/ベン・ロバーツ
製作:ルイス・F・エデルマン
音楽:マックス・スタイナー
撮影:シド・ヒコック
公開:1949年9月2日(米)/1952年12月27日(日)
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