彦次郎

野獣狩りの彦次郎のレビュー・感想・評価

野獣狩り(1973年製作の映画)
3.3
多分コカコーラ社がモデルと思われる清涼飲料水会社の社長誘拐事件解決に奔走する親子刑事を描いたクライム映画。
1970年代の銀座の辺りをゲリラ撮影しており当時の情景が楽しめます。
親子で難事件に乗り出すというのは古くは「エラリークイーンの冒険」や漫画「親子刑事」などが有りますがその系譜となります。時代がもっと後になると「踊る大捜査線」のワクさんに繋がる関係性。今作ではアウトロー的な若者刑事と理性的なベテラン刑事という構成。息子が付き合っているスナック女性の店に親父が行くとか色々気まずそうですが昭和だと有りなのでしょう。
犯人側の革命信念と刑事の世に対する憤りが微妙に交差しつつも案の定対立する定めとなっています。革命を目指すのであれば散弾銃を至近距離で回避したりビルから飛び移ったりする若者刑事を飼い慣らすべきであったといえます。
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