しゅーげ

泥の河のしゅーげのレビュー・感想・評価

泥の河(1981年製作の映画)
4.9
大阪の底辺に生きる廓を営む水上生活者とうどん屋の子どもの哀しいまでの交流。子どもはなんでもお見通しであり、一般に言われているほど純粋ではない、いや、純粋すぎるからこそ心が痛む。その痛みを卓越した構図と田村高廣、藤田弓子らのふとした顔の動きだけで表現し得た真の名作。サイレント映画の美しさに通ずる。子どもの目線に見るものは心を奪われる。
しゅーげ

しゅーげ