NOOO000ooo

泥の河のNOOO000oooのレビュー・感想・評価

泥の河(1981年製作の映画)
4.5
なるほど!大阪から悲しい色のブルースが生まれるのは、大阪という街が「水の都」故なのでしょうね。川、橋、舟、川の流れ、流域に街ができ、人が集まり、娼婦に需要が生まれ、流れつく人、引っ越す人、出会い別れ、大阪湾、留まるゴミ、泥、蟹、、、とりわけ四つの川が交差する今作の舞台となった湊橋エリアから大阪湾に流れる流域は哀愁あるメタファーに溢れているわけです。なんて、自分も以前上記エリアに3年ほど住んでいたことがあったのですが今作で気がつきました。

しかし、山手圏で生活していると見えてこないけど、大阪に限らず東京でも横浜でも同じように、この橋を渡っただけで日常の全く違う地域ってたくさん存在するわけで、東南アジアのどこかでなく、現代の日本の都市部でまだ子供達が裸足で遊んでいるバラックだらけの被差別部落のようなエリアを初めて目撃した時は世間知らずな自分を恥じたものです。

泥の河から星空を見上げてた少年たちや、その子孫たちは今どこの川べりでどんな暮らしをしているのでしょう?きっとこれは戦後だけの話じゃない。