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泥の河のajのレビュー・感想・評価

泥の河(1981年製作の映画)
3.0
衝撃的な出会い
まだ純粋だった子どものころ、大人の複雑な事情に触れ、何か少しずつ、分かっていく。
触れてはいけないことは口に出さず、気を使う中で、知りたくないことを知り、知られたくないことを知られることで言葉で通じ合うことがなく、逃げてしまう。
この作品は戦後10年後を舞台にし、戦争が終わっても、貧困は残り、養ってくれる男が亡くなり、子どもを養うために娼婦になってしまう悲劇とその子どもの日常を描き、戦後復興しても、残る悲劇を描いた作品だった。
この作品の凄いところは登場人物の心情の揺れは言葉で説明するのではなく、顔の表情で表現し、大げさな表情ではなく、微妙な顔の表情がまた、切なさを出している。
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