原作と比べ異なる点は多いかもしれないが、特に、ラストシーンが印象的であり、そこから感じることは多くあるように思った。
原作では伏線の回収がされているような終わり方であるけど、映画ではそれが異なる。だけど、映画の終わり方も、良さがある。
画面の比率が他の映画とは違うらしく、それが、信雄ときっちゃん、また富裕層という縦の構造を、画面でも橋の下と川、橋の上というように表現しているのではないかというのが印象的だった。
匂いについての描写は、原作の表現の方が五感に訴えかけるようで、個人的に好みだった。小説でも映画でも匂いは直接感じる事が出来ないから、その表現の差異も面白いなと感じた。
大学講義にて。