泥の河の作品情報・感想・評価

「泥の河」に投稿された感想・評価

NOOO000ooo

NOOO000oooの感想・評価

4.5
なるほど!大阪から悲しい色のブルースが生まれるのは、大阪という街が「水の都」故なのでしょうね。川、橋、舟、川の流れ、流域に街ができ、人が集まり、娼婦に需要が生まれ、流れつく人、引っ越す人、出会い別れ、大阪湾、留まるゴミ、泥、蟹、、、とりわけ四つの川が交差する今作の舞台となった湊橋エリアから大阪湾に流れる流域は哀愁あるメタファーに溢れているわけです。なんて、自分も以前上記エリアに3年ほど住んでいたことがあったのですが今作で気がつきました。

しかし、山手圏で生活していると見えてこないけど、大阪に限らず東京でも横浜でも同じように、この橋を渡っただけで日常の全く違う地域ってたくさん存在するわけで、東南アジアのどこかでなく、現代の日本の都市部でまだ子供達が裸足で遊んでいるバラックだらけの被差別部落のようなエリアを初めて目撃した時は世間知らずな自分を恥じたものです。

泥の河から星空を見上げてた少年たちや、その子孫たちは今どこの川べりでどんな暮らしをしているのでしょう?きっとこれは戦後だけの話じゃない。

このレビューはネタバレを含みます

終盤のカニを燃やすシーンが観てて悲しい
🔥🦀🔥🦀🔥🦀🔥🦀🔥🦀🔥
子どもの表情が忘れられない。
ノスタルジックで心に訴えかけてくる作品です。白黒で撮影をされていますが、雰囲気があってとてもいい。
宮本輝さん原作の作品。士農工商が滲み出ていて切ない。
大傑作。まるでイタリア映画を観てるようだ。

銀子がいじらし過ぎてかなわない。
風情が好きだ。カメラワークもよく出来てる。子供の演技が上手いのと加賀まりこが美人過ぎる〜のぶちゃん家がすごく素敵でした。
janis

janisの感想・評価

4.0
田村高廣がシブい!子どもたちは良い演技する!そして加賀まりこの美貌は圧巻!
どうか、中之島のプロジェクトマッピングでやってください。
戦後の大阪に生きる家族の情景と、そこに流れ着いた家船(えぶね)で生活する一家の交流を描いた作品です。

きんつば、かき氷、ラムネに黒砂糖。
いいなぁこの辺のノスタルジー。

小学生の息子を見守る田村高廣演じる父親の目や表情の静かな、でも、確かな演技がほんまにステキ。
オーバーリアクションこそ名演!とでも思っていそうな現代の役者達を並べて端から引っ叩きたくなるぐらいステキ。

河のほとりで旦那とうどん屋を営み、雰囲気からもう包容力に溢れちゃってる藤田弓子と、その夫婦の息子で、まるっこいのぶお。
対岸に船を留め、そこで生活を始める圧倒的な美貌の娼婦の加賀まりこと、痩せこけた銀子、きっちゃんの姉弟。
この辺もいい対比ですね。

僕には河やその周辺地域を怖がる愛知出身のツレがいるんですが、なんやかその理由も少しわかるようなアングラ感がこの作品でも表出しており、これらは今でも各所でその匂いを僅かに放ちながら残っているんでしょう。
普通に整備された通りとは違いますよね。
ひとつ階層を落とす感じ。

終盤でのぶお自身が住まい、感じている世界と、親友となったきっちゃんの世界の乖離に悩むものの、本当に楽しかった一夏の夢の様な体験を彼自身が肯定し、それを伝えようと駆け出すラストは展開からカットまで、すべてが印象的でした。

また一つ、グレイトムービーを見る事が出来、感謝感謝です。
これほどにまで好きな作品は珍しいです.原作も含めて、登場人物すべてがすきです.
かんこ

かんこの感想・評価

3.5
戦後の貧しい日本ってこんな感じかぁ〜〜と。
内容はもちろん良かったですが、映画のワンシーンずつがゆったりとしていて、現代の映画は早すぎるなとこの映画を見た後感じました。
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