シネフィルmonk

カイロの紫のバラのシネフィルmonkのネタバレレビュー・内容・結末

カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

現実社会で報われず、銀幕のスターに恋い焦がれるヒロインが観に行った映画館のスクリーンから登場人物が飛び出してきてロマンスを展開する奇想天外なファンタジー。フェデリコ・フェリーニの単独での監督デビュー作『白い酋長』(1951🇮🇹)も田舎から出てきた娘がサイレント映画の活劇スターに恋する物語だったけど、この映画は始まりとエンディングが特に素晴らしい✨✨✨。

最初に映画館のポスターを眺めては足繁く劇場に通うヒロインが、その後映像から抜け出てきたスターとのロマンスや色々ドタバタの展開があって、最後はアステアとロジャースの『トップハット』のダンスシーン「ヘブン」を観ているシーンで終わる…という映画好きを唸らせる見事な演出ぶり。色々逆境下にあるウディですが、全作品の半分以上は観ている大好きな監督、ミア・ファローも『フォロー・ミー』『華麗なるギャッツビー』を観て以来、常に気になる女優さんです。双葉十三郎氏の「外国映画ぼくの500本」紹介作。

※再鑑賞して加筆、評価を変更しました。
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