好き。
夜の屋上で踊るのを少し遠くからぼんやり捉えるカット。横移動。聞き取れないクレオールの言葉。
序盤から、赤いミニドレスの若い女の子が無防備な格好でひとり異郷をガツガツ歩くシーンで、これ完全に『旅の終わり世界のはじまり』じゃんと思ったが、この日トークに来てた黒沢清は今回が初見だったとのこと。
異郷に放り出されるのが「若い女性」であることに対して、黒沢清が「自分のファンタジーを仮託している」というようなことを言い、そしたらペドロコスタが「《我々》のファンタジーです」と答え、あっ自分たちでもわかってるんですねと思った。