市川雷蔵主演による「大菩薩峠」シリーズ最終章。
前作まで散々引っ張られた机竜之助と宇津木兵馬との戦いに遂に決着が付く。
竜之助と兵馬の戦いだが、決着は付かず、しかま竜之助とお豊は違う場所にいた。
病気を患っているお豊は、竜之助に渡す為の書き置きと二十両を、通り掛かったお玉に託す。
しかしお玉は、途中でお金を落としてしまい、渡せたのは書き置きだけである…
相変わらずストーリー自体は散らかっていると言うか、纏まりが無いのだが、やはり雷蔵の机竜之助が魅力的。
本作では槍によるしなやかな殺陣が見れるのだが、やはり盲目になと竜之助の殺陣が素晴らしい。
だいぶカルト的な展開が続くが、個人的には因果応報といったラストで好き。
やっぱり昔の邦画の「雨」は効果的に使われていると改めて感じた。