NaoMaru

ダークナイト ライジングのNaoMaruのレビュー・感想・評価

ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)
3.9
クリストファー・ノーラン監督作品
★ダークナイト・トリロジー3

本物の悪は用意周到で、身内しか信じない。ゴッサムシティの滅亡を実行する悪の親玉、ベイン(トム・ハーディ)は滅法強い。8年ぶりに復活したバットマンも素手では敵わない。

ブルース(バットマン)は捕らえられ奈落の底に幽閉されるが、命懸けで抜け出して警察と一緒に最終決戦に挑む。意外な黒幕にも戦いを完遂し、ゴッサム市民を守ろうと死力を尽くして闘う。バットマンは最後に自分の命と引き換える思いで究極の行動に出る。ゴッサムシティに陽は昇るのか。

今回は新キャラの活躍もうれしい。まさかのキャットウーマン(アン・ハサウェイ)誕生にときめく。ぶっといタイヤのバイクを乗り回す姿が凛々しい。そしてバットマンの跡を継ぐと思われるロビン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)が終盤に登場し、ゴッサムシティを守る決意が示された。


【3部作を観て】
現代の闇をみつめ、勧善懲悪のヒーロー映画から、新たな善と悪が描かれたトリロジー(3部作)が誕生した。
ノワールな犯罪映画の影響を感じてしまう。悪のキャラは凄過ぎる暴力と幼少時の悲哀が混じり、ヒーローの存在感を薄れさせた。これはノーラン監督が意図した結果なのだろうか。これまでの映画で描かれた”正義”は危うさしかない。これからのヒーローには善悪を突き抜けていく”信念“を表現してほしい。
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