回想シーンでご飯3杯いける

ダークナイト ライジングの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)
4.3
クリストファー・ノーラン監督によるバットマン3部作。いよいよ本作で完結。シリーズの中でこれだけが唯一未見だったけれど、本当に素晴らしい。

本作ではバットマンを囲む脇役達の活躍が丁寧に描かれていて、3部作の中で最もドラマ性が高い。これまでは男臭かったキャスティングも、キャットウーマン役でアン・ハサウェイが加わった事で一気に華やかになった。確かに、ジョーカーに匹敵するキャラクターは出てこないが、人間関係とドラマ性を丁寧に綴った本作も、前作に劣らない出来だと思う。

特に後半の、主要キャラクターが別行動でミッションをこなしていくシーンでの、スリル感溢れる編集が、ノーランの真骨頂という感じで最高にスリリング。1作目から連なる伏線の回収もお見事。

終盤では、シリーズを通してバットマンを支えてきた老兵達による、何とも味わい深い演技に涙してしまう。マイケル・ケイン(アルフレッド)、ゲイリー・オールドマン(ゴードン)、モーガン・フリーマン(フォックス)。アクション映画としては地味なキャスティングだったかもしれないけど、彼等無しではこの3部作は語れない。ある意味、彼等こそが主役なのだと思う。

最後に、、、、ゴッサム・シティーは平和になったけれど、アン・ハサウェイがレザースーツでバイクに跨る姿のセクシーさに、僕の心の治安は乱れまくりだよ!