カザミ

ダークナイト ライジングのカザミのネタバレレビュー・内容・結末

ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

三部作全部面白いという奇跡のようなシリーズ。こんなに……こんなに全部面白くていいのか……?
これでぱっきりと終わるのがもう最高。

バットマンという男のひとつの結末。あの素晴らしいジョーカーを観たあとだと敵がちょっと冴えなかったけれど、それでもラストに相応しいものだったと思う。
相変わらず、荒廃した世界のなかで正義を貫こうともがく人達が綺羅星のように輝いて見える作品。
主役で無くても、突入していった警官隊の動向ひとつが強くて美しい。そして勿論バットマン。すごかった。

緊迫した状況で、アメフト会場で美しい歌声が流れる瞬間になんともいえない感慨を覚えた。ハラハラしている中の色鮮やかな黄色。柔らかな歌声。絶望の足音に被さってぞっとする。
バットマンが始終泥臭い戦闘を繰り広げていて、バットマンはただの人間だということが物凄く強調されているように感じた。あのどうしようもない泥臭い殴り合いが彼の魅力なんだと思う。
そしてラストの「少年に上着をかけて世界の終わりではないと励ますような男」こそがヒーローなのだと説くバットマンが最高にぐっとくる。
最後の最後であの一言を持ってくるのがもう最高だとおもう。最高だった。
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