ダークナイト・トリロジーの第三弾。
多くのレビューに書かれている様に、前作『ダークナイト』のジョーカーのインパクトが強すぎて、ベインの印象が薄いと感じてしまう。
しかしながら、彼にも物語があって、そのことがあったおかけで、ブルースは“生”を渇望することとなったと思います。
そういう意味では、物語として非常に良かった同時に、ベインと言うキャラクターは非常に重要だったと感じました。
ーーバットマンが真のダークヒーローになるとき。
彼はヒーローであり、人間であった。
彼の選んだ答えこそが、“真の”ダークヒーローとしての答えだったのだと思います。
考えてみれば、本当に綺麗なヒーローってなかなかいないことに気付きます。
これは所謂“ヒーロー”でなくてもそうだと思います。
多くの人が何かを抱えながら生きているし、傷付きながらも闘っている。
それでもきっと、正しいことを貫こうとする心を持つ者こそが本当のヒーローなのだろうなと気付かされます。
それこそがヒーローであり、人間なのだろうと。
そして、本作がバットマンのこれまでを思い起こさせてくれた事も完結作として素晴らしかったと思います。
この様な三部作を作り上げた製作陣とキャストの皆さんに感謝とともに拍手を送りたい。
ご覧になられていない方は是非、バットマン・ビギンズから観て頂きたいとあらためて思います。
素晴らしい作品でした。