ラブラドール

パットン大戦車軍団のラブラドールのレビュー・感想・評価

パットン大戦車軍団(1970年製作の映画)
4.1
1971年(第43回)のアカデミー 作品賞 受賞作品。
第二次世界大戦で活躍したアメリカのジョージ・パットンを描いた戦争作品です。
約3時間の作品ですが、長さを感じることなくとても楽しめました。

邦題は「パットン大戦車軍団」ですが、原題は「PATTON」。
この「大戦車軍団」というのが何となく戦争系アクション作品のようで安っぽいイメージを醸成してますね(^^;)
作品内容は軍人(指揮官)としてのパットンを描く戦争ドラマなので、そのまま邦題も「パットン」で良かったと思うのですが。

パットンは根っからの軍人で、前進あるのみといった考えの指揮官。
それでいて詩を読んだり、戦いを歴史書から学んだりと戦略家としての一面もあり、とても魅力的な指揮官に思えました。
少し叱咤激励の言葉がきつかったり、相手に余計な一言を言ってしまうなどの欠点もありますが、戦時中はこれくらいの指揮官がちょうどいいのかも知れません。

戦闘シーンもCGなどのない時代の作品ですので本物の爆薬を使っての撮影のせいかとてもリアルに感じました。
第二次世界大戦というと日本人としてはどうしても太平洋戦争を思い浮かべてしまいますが、アフリカやヨーロッパ戦線ではドイツ相手にアメリカやイギリスがこのような戦いをしていたということを知る事もでき、色々と勉強にもなる作品でした。

アカデミー作品賞の受賞も納得できるさすがの一本だと思います。

※アカデミー作品賞 67/93鑑賞済