1943年、アフリカ前線。アメリカ第2機甲兵団は、ドイツのロンメル将軍の指揮する軍団を壊滅させたが、味方の損害も大きかった。そこへジョージ・パットン将軍が着任。兵団たて直しのため、ブラッドリー少将を副官に任じ、厳しい再訓練を開始する。
実在した米陸軍の軍人 ジョージ・S・パットンの伝記映画。第43回アカデミー賞において、作品賞をはじめとする7部門を受賞した。
この人物を良いととるか悪いととるか。簡単に答えが出せることではないでしょう。そもそもどっちかと明言できるような人ではない と思いました。戦って勝つことこそが正義な根っからの軍人。口は悪いし、傲慢だし、ちょっとでも弱音を見せた者には容赦ない。しかしながら、戦死した兵士に向かってキスをしたり、勲章を与えたりもする。軍人としては素晴らしい人だとは思いますが、正直上司とかにはいてほしくないタイプですかね(笑)。でも優秀なのは事実ですから、なんかもったいない人だなぁ と思いました。
そんなパットンを演じたジョージ・C・スコットの演技も素晴らしかったです。軍人としての優秀さ、プライド。そこにある葛藤。大胆なところから繊細なところまでを見事に体現していたと思いました。オスカーを獲った演技は見ものです。
パットンという人物を描いたドラマにもなるのですが、物語の流れは戦況が進んでいくだけとなっており、これで3時間弱はちょっと間延びしてしまいました。戦闘シーンとかは爆発しまくりで見応えはありました。
個人的にはハマりきれなかったのですが、1人の戦争狂とも言える軍人を良くも悪くも描いており、男臭さのある作品だと思いました。