やすのり

パットン大戦車軍団のやすのりのレビュー・感想・評価

パットン大戦車軍団(1970年製作の映画)
4.2
 台風一過! ようやく映画を観れる環境に戻った!😅…でこれ!?…いきなり長い…せっかくだから作品を噛みしめよう!

 戦争映画だがパットン将軍をずっと追いかけた伝記物 戦時下や乱世だからこそ輝ける人って必ず出てくる 日本だと織田信長、高杉晋作、坂本龍馬等々…平穏な時代だとただのうつけか変わり者…パットンしかり、頑固でイケイケで古代ローマの戦い方を愛するただの戦争好き イケイケで毒舌が災いし問題の殴打事件等で彼の功績に対する評価は賛否両論だが、勇敢な者には敵将であれ一兵卒であれ賛辞を惜しまない 死にゆく将校に手向けのキスをしたり、勲章を捧げたり…好感をもって彼を評価した人もたくさんいたはずだ
 
 戦争物だが作戦や戦況の大局観で表現しているので「プライベートライアン」や「フューリー」等のように局地的戦闘の緊張感はほとんどない  行軍シーンを多く使ってヨーロッパの美しい風景や自然と兵器との違和感を時折感じさせるが、パットンにはその風景そのものが古代の戦争に思いを馳せる一瞬になってしまっている

 パットン将軍…愛すべき人なのか憎むべき人なのか…増えていく戦死者、負傷者、行方不明者の数のシーンに、なんだか…ヒトラー、ムッソリーニ、スターリン、旧日本陸軍幹部将校たち、チェイニー…彼らと同じ穴のムジナに見えてくるのも否めない…
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