溶岩の家の作品情報・感想・評価 - 2ページ目

「溶岩の家」に投稿された感想・評価

goodbye

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4.0
やっぱり夜のシーンがすごくかっこいい。
監督は、夜が多くなるのは私生活で映画館に入り浸っていたせいと語っていたが、その因果関係は良いなと思った。
nagashing

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4.0
「山登りには最適だよ」って言われて靴を買った次のカットで海に行ってて唖然とする。終盤、イネス・デ・メディロスと村の女たちが対峙している切り返しかと思いきや、女たちの背後からイネスがヌッと出てくるのにも驚く。アクセントの効いた赤いワンピースを身にまとった女がズンズン歩き、予測不能な編集で無軌道に東奔西走。木の枝にくくりつけられて揺れる点滴のボトルと、車の振動で揺れる火山の景色をつなぐ本作唯一のディゾルブや、さまざまな女たちの移動撮影がリズミカルに連なるのも心地よい。暗い屋内と鮮やかな屋外が同居する画面はたしかにアピチャッポンぽかった。
eigajikou

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4.3
ペドロ・コスタ監督と黒沢清監督対談付き
オリヴェイラにとってのレオノール・シルヴェイラ的な関係がイネス・デ・メディロスに対してもあって、ポルトガルを感じた。病院のシーンの引きの侯孝賢みがすこ。
よ

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4.4
絶対男が目覚めた時のシーン撮って感動的にしたいと思うけど、わざとフレーム外に置くことでリアルさが増す。
イネスデメディロス無双。「血」でもそうだけど、森林だろうが火山だろうがみっじかい服の丈をヒロインに着させる。
映画に映る地面をペドロ以上に意識させてくる監督を知らない。見知らぬ土地でも誰かが通った痕跡としての足跡は存在するが、溶岩は剥き出しの自然そのものの姿としてそこに寝そべる女は生まれて初めて大地の足を踏んだかのような存在として見える。しかし溶岩はそのままその土地の歴史でもあり、この誰にも踏まれることのなかったかのような歴史が突如現れた新参者の看護婦の足で踏まれることのワクワクと怖さがある。

絶対にカットバックでの視線の交差を避け続けたペドロが犬を正面から捉えていることを見逃す訳にはいかなかった。
終演後ペドロにサイン貰えて嬉しかった。
M

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4.0
『私はゾンビと歩いた』の新解釈。傑作。看護婦のイネス・デ・メディロスが凄まじく良い。また『私は~』よりも歪んだラブストーリーであり、呪いの強度も強い。同時にほぼ植民者としての主人公が路頭に迷うのは(「闇の奥」=)『地獄の黙示録』(ヘリコプター!)で、カーツ大佐をエディット・スコブが演じている。
ENDO

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3.8
奔放ながら理由なき母性…男目線の女性冒険譚…序盤の洗顔シーンに息を飲む。途中寝ましたが…当時60歳近いÉdith Scobのそこにいる住人としての存在感。何と娼婦役で凄まじい。火山のように荒々しい佳作…ヘリで上陸の黄色い砂塵はVictor Sjöströmの『風』みたいに美しく主人公の行く末を暗示してたなぁ。植民地で支配者が逆転するプロットはJacques Tourneurの『私はゾンビと歩いた』の引用。余裕がないと感受性が削がれるので辛い。保つには日々研鑽のみ。