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キラー・エリートの2049のレビュー・感想・評価

キラー・エリート(2011年製作の映画)
3.0
冒頭で「この映画は実話を元に〜」なんてテロップが出るが、「絶対嘘でしょ…」と白い目で観ずにはいられない実録物映画。

まずパケ写の圧が凄い。渋すぎるオッサン三人がサングラスかけて銃を持っている。
こんな映画、ティーンは観ないし、カップルだって家族連れだって観ない。誰が観るって言うんだ?…俺だ!!と息巻いてレンタルした。

元SAS隊員3名の暗殺を依頼されたステイサム演じるダニーは囚われたハンターの為に仕事を渋々受けることに。昔の暗殺仲間二人を引き連れて、無茶と思われるような任務に挑む。

事故に見せかけなければならないという難しい任務。2人の仲間がちょこちょこヘマをやらかすが割とスンナリ暗殺を成功させていくダニー。2人目、3人目の暗殺は、ガバガバイギリス軍に謎のコントローラーで大型トレーラーをコントロールという荒唐無稽っぷりで、実話を元に〜って言うならもう少しリアルな脚色出来なかったの?という文句が心の奥底から湧き出てくる。

しかし、後半、クライブ・オーウェン演じるスパイクとダニーがエンカウントしてからは一気に骨太アクションへとシフトチェンジ。椅子に縛られたまま無双するダニー、いや、ステイサムにテンションは急上昇。こういうのでいいんだよ、こういうので。

屋上での追跡劇は位置関係がさっぱり分からないので緊張感にかけるし、あのオバハンは何?叫ばずにはいられない珍しい生き物なの?そりゃステイサムもそんな顔するよ…

眉唾モノの実録映画だが、ステイサムとサイコなクライブ・オーウェンの気合の入ったどつき合いが楽しめる作品なので一見の価値あり。
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