バナバナ

うた魂(たま)♪のバナバナのレビュー・感想・評価

うた魂(たま)♪(2008年製作の映画)
3.4
きっとこの監督は、「ウォーターボーイズ」の矢口監督みたいにコメディタッチに撮りたかったんだろうけど、わざとらしいし、突き抜けたところもないので、笑うに笑えなかった。
これならいっそ、「ウォーターボーイズ」そっくりと言われても、ヤンキー高校生達がコーラス部を作る過程を映画にした方が面白かったんじゃないのと、途中まで白け気味に見ていた。

ところが、かすみがヤンキー高校生達に一喝されてからが面白い!
あんなに自分大好きで自己中だったかすみが、自信喪失していた最中に彼らと知り合ったことからやる気を取り戻し、やっと周りに目を向けるようになって人間的に成長していく過程が、すごく気持ちよく描かれている。
これで一気に、後半からの点数が私の中で上がった(コーラス部副部長のキャラも良かったです)。

この監督、無理に笑わせようとするより、最初から普通に撮ったらいいのに。
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