映画としては面白くはないけど、世界観、映像がクリティカルヒット!「闇の列車、光の旅」も印象に残っていたのと同じで、このジェーン・エアも静かで熱く美しい世界が広がっている。キャリー・ジョージ・フクナガ監督は好みであることがわかった。
ミア・ワシコウスカはジェーン・エアという繊細で芯の強い女性にうってつけで、地味なのに上品で若々しい綺麗さだった。
本来、物語はどこまで不幸なの!?と言いたくなる展開なのだが、良くも悪くもこの映画は淡々とし過ぎていて、何が起こっても粛々と進むので驚きはなく、え?あ、そうかーぐらいのテンションで見てしまう。あらすじだけ聞いた方がヤバさが伝わる。「宮本から君へ」の5倍はパンチのあるあらすじなのだが、あんまりストーリー自体の苛烈さが生きていないような…。勿体無いし分かりにくい。
孤独で聡明な少女や、手作りの衣装、イギリスの涼しい風景に古城の佇まいは満点なので、雰囲気楽しみたい人にぜひ!
ジェーン・エアのキャラクターがとても好きなので原作を読むのが楽しみ!