広島カップ

帰らざる河の広島カップのレビュー・感想・評価

帰らざる河(1954年製作の映画)
3.5
色々なところに意外性が一杯なのでチョットびっくりな作品です。

フィジカルが優れていそうもないマリリンが筏で川下りをする、しかも激流を下るなんて想像もしませんでした。

しかもその川下りをする運命になる三人の面子が意外な組合せです。
父子とその子供の“友達“の酒場の女(マリリン)。

マリリンが激流下りで低体温症になりそうになり、ロバート・ミッチャム演じる父親がマリリンの身体を両手でせっせとスリスリするシーンがあります(勿論毛布の上からですよ!おみ足はジカでしたが)。
それも「俺は君なんか興味ないんだからね」といったあの無表情で眠そうな顔で!
その後の場面でロバートがマリリンの身体を強引に……のシーンがあって、てっきり安定の子連れお父さんの役かと思ったら、なんだぁムッツりだったんジャンという意外性。
ラスト近くに子役がいい活躍をするのですが、これもかなり意外でした。

男だらけの西部の酒場で、ギターを抱いて「帰らざる河」を唄うマリリンがなんと絵になっていること。
スキニージーンズ(?)を履いてずぶ濡れになったり、シャツの裾ををそのジーンズにインするシーンなどあからさまではないけれどマリリンの色気が漂ってきて、やっぱりこの作品はマリリンのために作られたのだなと感じます。
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