tjZero

帰らざる河のtjZeroのレビュー・感想・評価

帰らざる河(1954年製作の映画)
3.8
ムショ帰りの男が、金鉱の町で息子を見つけ出し、ひょんなことから知り合った酒場の女歌手と共に、河を下って新生活を求めに旅立つ…というロードならぬリヴァー・ムービー。
各キャラクターが、丸太をナイフで削って作った彫像のように、荒々しくもクッキリといていて骨太。
それを、ロバート・ミッチャムにマリリン・モンローという存在感もカリスマ性もあるスターが演じるので大河なみの推進力。
物語の方も、先住民や獣と闘いながら自然を切り開いていく…というアメリカ人の祖先の開拓譚を凝縮したような原始的なチカラがある。
こういうDNAがあるとすると、現在の米国民が外敵を恐れて銃を手放したがらない心情もちょっとは共感できる気がする。
ニュースで事実や状況を知り、エンタメや芸術作品でその奥にある感情を理解する…こうした”二本立て”でいくと物事やニンゲンがわかり易くなるのかなあ、と思った。なんか、マジメな感想ですいません(笑)。
tjZero

tjZero