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女帝 春日局のmitakosamaのレビュー・感想・評価

女帝 春日局(1990年製作の映画)
2.5
東映のYOUTUBEより。うーむ。なんだろうこのイカンともし難い感じ。
NHKの大河ドラマで大原麗子による春日局が当ったので、それに瓶擁する形で作られたとのことだが…。

まず間違いなく大原麗子の対抗馬として十朱幸代は無いよ。
そもそも春日局が竹千代の乳母になるのって20代だろ?なんで当時50手前の十朱幸代が演じるのよ。
(確かに大原麗子も同年代だが、彼女の方が童顔な上に大河だから幅広い年齢を表現するという必然性があった)
十朱幸代ははっきり言って年相応の顔だし、晩年の権力を掌握してからの春日局じゃなく、伸し上がる前のお福はやはり無理がある。
だったら、今作で気を吐いた演技をした名取裕子や大胆に脱いだ鳥越マリが主演でも良かったのに。

そして若山富三郎演じる家康だ。セックスの事しか考えていないエロティカル将軍。なんじゃこのキャラ?家斉の間違いじゃないのか?(笑)

元々関ヶ原で大阪側を裏切った小早川秀秋の部下・稲葉雅成の嫁・おふく。
夫の士官をお願いしに行ったら家康にやられちゃう。エロ将軍だからね。

子連れで大奥に乳母として入るが、2代将軍秀忠の息子は死産。お福の子を代わりに竹千代として育てることとなる。後の家光である竹千代が秀忠でなく、実は家康の子だったという衝撃展開。なんか横溝正史のような脚本だ。

ここから竹千代の乳母として(実は実母として)大奥内で伸し上がる様が見ものなのだろうが、これが弱い。
やっぱり十朱幸代の顔に野心家のような顔が見出せないからなんだよなー。
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