法月

ボーイズ・オン・ザ・ランの法月のレビュー・感想・評価

ボーイズ・オン・ザ・ラン(2009年製作の映画)
3.9
「宮本から君へ」の感想書いたらこの映画思い出して、そういやぁレビュー書いてなかったことに気づいて、書いてる。

この映画の原作の漫画家、花沢健吾は「宮本から君へ」の原作者、新井英樹をリスペクトしていて、「宮本から君へ」を自分の聖書だとまで語っている(wikiからの情報です)。
そして「ボーイズ・オン・ザ・ラン」は間違いなく花沢版「宮本から君へ」なのだ。
そして自分は「宮本から君へ」より「ボーイズ・オン・ザ・ラン」のほうが数倍好きだ。そして数倍熱くなり、数倍泣いてしまったのだ。
映画も同様。

ただ、世間の評価は逆だろう。

なにしろこの映画の主人公、田西はカッコ悪い宮本より数倍カッコ悪く、情けない。そして宮本を演じてるのはホントはカッコいい池松壮亮だか、
田西を演じてるのは素でも微妙なルックスの峯田和伸だ(失礼(ノ_<))。

宮本は愛する恋人のために戦うが、田西が戦うのは片思いの女性のため。完全なる空回り。そして何のカタルシスも用意されてない。
ジャケ写でもわかるとおり田西は戦いに挑む前、気合い入れるため「タクシードライバー」のトラヴィスのつもりでモヒカンになるが、それ見た敵役は大爆笑である。
なんてカッコ悪いんだ田西T^T
こんなお話、受けるわけがないだろ!
けど、好きだよ田西!

それだけ言っときたかったんです( ̄^ ̄)ゞ

あと、この映画の魅力は田西の片思いの相手、愛すべきビッチ役の黒川芽以さん。
好きです。
法月

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