タバタ

ボーイズ・オン・ザ・ランのタバタのレビュー・感想・評価

ボーイズ・オン・ザ・ラン(2009年製作の映画)
4.6

"人間"という存在をまじまじと見せつけられる感じ。決して完璧ではなく綺麗ではない"人間"というものを。

登場人物全てに"人間"の魅力が滲み出ている。キャスティングに無駄がない。ずっと酒ばっかり飲んでる上司も、ボクシングの道を教える姿が映し出されることで一気に魅力的な人に変わる。なにより峯田さんが天才すぎる。本当に冴えない。ただ今まで何にも本気になれなかった男が、喧嘩をしに行くためにボクシングを教わって、人生をかけて戦いに挑みに行く。

一番印象に残ったのは、松田龍平から何のために頑張ってんだよと言われるシーン。確かに誰の得にもならないかもしれない。ただ自分が初めて本気になったことをどんな道であろうと実直に進もうとする姿はとてもかっこいい。どんなにどん臭くても"自分のために"進む。それで充分ということを学んだ。
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