ルドガー・ハウアー主演の寓話的なドラマ。
元炭鉱夫で今や浮浪者の主人公。ひょんなことから、不思議な老紳士から200フランを貸してもらう。返済は教会にしろと忠告をされると、不思議な出来事が続々と起こる。
わらしべ長者の様な物語の作品。ルドガー・ハウアーが、飲んだくれの役柄で絶えず飲んだくれてる。
映画としては、かなり宗教的な物語でキリストへの忠誠や、欲望に溺れた人間の末路、受けた恩は必ず返せと言う様な普遍的なテーマで物語が進んでいく。
悲劇的な結末であるものの、ルドガー・ハウアーの飄々とした演技や、ありとあらゆる幸運が舞い込む物語も楽しい。
フランスの魅力的な建築や食べ物など、見ているだけでもオシャレな雰囲気の作品だけど、描かれている物語は人間に対して辛辣な視線で描かれた作品でした。
