もこもも

誘惑のアフロディーテのもこもものレビュー・感想・評価

誘惑のアフロディーテ(1995年製作の映画)
3.9
可愛い養子の実の母親探しから始まるドタバタ騒動を描いた作品

ウディ・アレンらしい作品
ウディ・アレンの作品は
結末がいいなって改めて実感
お洒落な音楽といい、
ユーモア溢れる会話といい、
ほっこり温かくなるラストといい
ほんま心地よくて大好き

OPはいつものザ・オシャレではなく
冒頭のギリシャ神話の演劇に
合わせた『Neo Minore』
個人的には頭の弱いボクサーとリンダの
デートシーンで演劇団がコーラスをする
『You Do Something to Me』と
フィナーレの『When You're Smiling』と
EDの『Whispering』が最高に素敵やった

「勇者アキレスのように戦え」
『彼の弱点はアキレス腱だが、僕は全身だ』

監督としてはもちろんやけど、
役者のウディ・アレンも同じぐらい好き
同じセリフでもウディ・アレンが言った方が
絶対ユーモアを感じれるなっていつも思う
リンダと頭の弱いボクサーのデートを
セッティングするでまかせはめっちゃ笑った
リンダに派手なネクタイをプレゼントされた時の
「TPOに合わせて使うよ、謝肉祭とか」も好き

ヘレナ・ボナム=カーターは
『眺めのいい部屋』以来やけど
観るたびに可愛くて素敵やなって感じる
ミラ・ソルヴィノ演じるリンダも
どこか憎めない魅力的な女性やった

養子は絶対いらないって言ってたのに
赤ちゃんを抱くメロメロな顔に笑った
めちゃめちゃに溺愛しててほっこり
賢く優しい自慢の息子マックスの
実の母親も素晴らしい人やと思い込んで
好奇心から実の母親・リンダと出会う...
このリンダとレニーの関係性が好き
レニーはリンダに恋したわけでも
リンダの体目当てやったわけでもなく、
マックスの母親として彼女を知りたて、
知っていくうちに彼女を応援するように
なっていくのがめっちゃほっこりした

リンダと頭の弱いボクサーの
デートのセッティングのシーン大好き
出演作が『シンドラーのリスト』とか
千人斬りのプロやのにほぼバージンとか
でまかせにも程がありすぎて笑った
盲目おじさんにアマンダの浮気を
教えてもらうのもユーモアありすぎ

レニーはリンダと、アマンダは浮気相手と
結ばれる結末にも出来たやろうに
アマンダと本物の愛を取り戻して
仲直りする結末にするところが
ウディ・アレンの好きなところ
リンダも幸せになってくれて嬉しい
他人の子やと思ってるけど
お互いほんとは我が子と対面する
っていうラストもとっても素敵
もこもも

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