こういうのはおこがましいけれど、ウディアレンの中ではちゃんとちゃんとした映画。ウディ自ら主演し、ファンタジーで話をごちゃごちゃにせず、セクシーで大柄なヒロインが出てくる。それだけでも大満足。
ウディアレンばかり続けざまに観ていると、ちゃんと作った作品と、そうでない作品は気合の入り方が違うことがよくわかる。気がする。
好きなシーンを選ぶとしたら、娼婦であることを隠したリンダとボクサーで農夫志望のケヴィンがディナーデートするところ。いかにも初デートで口説きたいカップルがいきそうな暗い店内で、2人が食事をしながら話す姿が素敵である。相手に好かれたいと思う時、人は自分を良いモノに見せようと背伸びするんだなぁ。
ここで挿入歌は”You're so cool”が流れたら、タランティーノのTrue Romanceのアナザーストーリーのよう。