勝五郎

野のユリの勝五郎のレビュー・感想・評価

野のユリ(1963年製作の映画)
5.0
2017.01.09

シドニー・ポワチエ。
中学生の映画教室で「招かれざる客」を見せられた事を思い出す人。
そう、当時は「見せられた」のだった。

ずいぶん経ってから今度は自主的に観てから好きになった役者ね。

さてこの映画。
悪い人は出てきません、黒人とドイツ人、ハンガリー人、オーストリア人、メキシコ系の人々と白人。
ストーリーは前半を観ていれば概ね察しはつくのだけれど、目の離せない…引き込まれる作品です。

とっても本当に良いお話です。
キリスト教徒でもなんでもない私ですが、信仰の正しく働く力を感じました。「ありがとう」と口に出さずとも感謝の気持ち、心が全編に伝わってくる映画。
こういうのは本当に打たれます(笑)。

ラストのコーラス…院長の表情…ちょっぴり悲しいけど清々しく単純に良かったなぁ…と思える。

こらも師匠からもらったビデオの一つでやっと今頃観る事のできた一本です。


黒人がドイツ人たちの中に入っていく…ふとドイツ女がアメリカ人の中に入っていく映画…「バグダッド・カフェ」を思い出しちゃった。
勝五郎

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