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赤い手のグッピーのleylaのレビュー・感想・評価

赤い手のグッピー(1944年製作の映画)
3.8
ジャック・ベッケル監督ということと、ジャケ&タイトルに惹かれて鑑賞。

サスペンス、コメディ、ロマンス、ホームドラマがバランスよく入った古典作品。

フランスの田舎に住むグッピー家が財産を守る物語。
「赤い手」というのは、グッピー家のある男性のあだ名。この一家では、エンペラー、ケチンボなど、みんなをあだ名で呼び合う。

殺人事件や窃盗などが絡み、サスペンスフルな展開だったのに、途中から悪そうな人が実は善人だったり、106歳の爺ちゃんが生き返ったり、ユーモアもありモタついたりもしますが、最後はなんだかハッピーエンド。

人物描写がうまく、気づくと最初の印象を見事に覆されてしまいました。
複雑なのにわかりやすく104分に収まってる印象。

ベッケルは「穴」「現ナマに手を出すな」「モンパルナスの灯」と後期の作品を観ていましたが、今作はどのタイプでもない。
多才な監督なんだなぁと思いました。
長編2作目の作品です。
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