LOST

ダンス・ウィズ・ウルブズ/4時間アナザー・ヴァージョンのLOSTのレビュー・感想・評価

4.4
南北戦争中、ダンバーは辺境拠点での勤務を望み、愛馬"シスコ"や、野性の狼"トゥーソックス"と共に暮らす
ある日、ふとした事からネイティブ・アメリカンのスー族と交流が始まり、"狼と踊る者"と呼ばれ部族からの信頼を得ていく…

劇場版より55分長いバージョン
元々長めの作品なので、通常盤を観て面白かったらこちらも観て違いを楽しむという感じで良いと思う

本作はネイティブ・アメリカンへの差別が強めな西部劇というジャンルにおいて重要な作品
近年は「荒野の誓い」のような作品も出てきたけれど、こういう作品はまだ多くはない

「金の為に狩り、政治の為に戦う白人」
「生きる為に狩り、家族を守る為に戦うネイティブ・アメリカン」

この二つの人種の異なる考え方に加え、ネイティブ・アメリカンの中にも色々な部族やそれぞれの文化があることも描写されている

未知な文化との初交流の場面は、難しいだろうなと感じる一方、物語が動き出すのでワクワクするし、少しほのぼのする😊

サウス・ダコタ州の雄大な自然の景色は美しく、平原を駆ける無数のバッファローは圧巻🦬

ネイティブ・アメリカンと交流したり、"シスコ"や"トゥーソックス"とスローライフを送ったりと穏やかな生活が良い
しかし、そんな生活も長くは続かず終盤の展開は哀しい…

"風になびく髪"との友情が良く、そんな彼が終盤に力強く言葉を贈る場面は感動する

"蹴る鳥"を演じたグラハム・グリーンは、現代の西部劇とも言える「ウインド・リバー」に出演しており、こちらでもネイティブ・アメリカンを演じていた
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