ドルフィンキック

グリーン・デスティニーのドルフィンキックのレビュー・感想・評価

グリーン・デスティニー(2000年製作の映画)
3.9
劇場公開時、映画館で、観ました。

そして、DVDにて、再見しました。

名剣、グリーン・デスティニーを巡る愛と戦いを描いた物語。

愛と感動に溢れたストーリーも、良かったのですが、やはり、本作の見所は、ユエン・ウーピンが振り付けした重力を無視した、華麗で、芸術的なワイヤーカンフーアクションでしょう!!!!!

もう、冒頭のワイヤーを駆使した、屋根から屋根へと移動しながらのパルクール風の追跡劇、壁走りに、心を鷲掴みにされてしまいました。
時代劇なのに、現代的なパルクール風のアクションを取り入れているところが、斬新で、グッと来ました♪

地上でのカンフーバトルも、アクロバティック且つリズミカルな拳技や水面蹴りなどの多彩な足技が、素晴らしくて、チャン・ツィイーとミシェル・ヨーのお二人が、まるでダンスでも踊っているかのような華麗な殺陣が、美しくて、引込まれました。

様々な武器を使ったスピーディーな殺陣も、圧巻でした!!!!!

僕が、本作で、一番、お気に入りのシーンは、酒場での大乱闘のシーンですね。
もう、あの酒場での大乱闘のシーンは、戦いと言うよりも、正に、肉体アートですね!!!!!
殺陣が、芸術の域に達していて、魅了されます。

例を挙げると、チャン・ツィイーが、酒場の一階から、回転しながら、空中に、舞い上がり、二階へ、移動するシーンは、カッコ良くて、鳥肌が立つ位に、感動してしまいました。階段の上からの連続バク転、相手の頭上を飛び越えての後ろ蹴り、二階から、連続前方回転しながらの地上への着地などなど、多彩なアクロバットを交えながら、カンフーアクション、ソードアクションで、次から次へと、多数の敵をバッタバッタと叩きのめす展開が痛快で、とてもカッコ良かったですね。

総合的に考えると、ストーリーは、途中、間延びして、退屈に感じる箇所も、ありましたが、アクションは、素晴らしかったので、及第点ですね。

ただ、欲を言えば、この手の映画にしては、ランニングタイムが長過ぎたので、もう少し、無駄な部分をカットするなり、コンパクトにまとめるなりして、テンポ良く、サクサクとお話を進めてくれていたなら、もっと良い作品になったことでしょう。

あと、武侠映画と言えば、本作とラブコメの要素を取り入れた、セシリア・チャン主演の「ラヴァーズ&ドラゴン」がお気に入りの作品ですね♪