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ディファイアンスのNYoLoのレビュー・感想・評価

ディファイアンス(2008年製作の映画)
3.7
ジョージ・マッケイを追いかけて。

若き兵士やお兄ちゃん役が板についている彼ですが、今回は守ってあげたくなっちゃうような「弟」、しています。

ユダヤ人4人兄弟。上からダニエル・クレイグ、リーヴ・シュレイバー、ジェイミー・ベル、そしてジョージ・マッケイ。

次男だけDNA違くない?

(と、ここまで書いたがあらすじ読んだら3兄弟?じゃあジョージは???まぁいいか。)

‥‥俗っぽいことから書き始めましたが、またしても知らなかった歴史上の事実を知ることとなりました。最終的に1,200人ものユダヤ人を守った、森の中のコミュニティがあったこと。本作はドラマ寄りに仕上げられているのと、ダニエル・クレイグがちょっと大物すぎてフィクション感が出てしまったのが惜しいなぁと思います。

自分たちの身を守るため、同胞を売らざるを得なかった戦時中のユダヤ人たち。敵は同じだからと行動を共にするけど決定的に仲間にはなれないロシア兵。いつも思うんだけど、どこの国の人でも同じ人間。特に大陸の国々に住む人からすれば、地続きの場所に住む同じ人間なのに。

それから、同じように逃げ延びて肩を寄せて暮らしていても、集団をまとめるのはとても難しいということ。リーダーシップ、マネジメント、本当に難しいですよね。

みんなで協力して命を守りきったという事実は素晴らしいのですが、そんなことをする必要がない世界にしたい、こういう映画を見るたびに思いを新たにします。
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