八木

スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還の八木のレビュー・感想・評価

3.2
 最新作に向けて予習(なげやり)。
 生きてる奴で一番フォースの強い奴が、もうホント驚愕の倒され方してました。映画文脈上「もうドラマチックに死ぬしかねえ」と立ったフラグの根っこに溶かした鉄ぶっかけられているキャラが元気に帰ってきました。
 自分の行いに信念のある帝国の上層部が、自らの行いの元を「フォースのダークサイド」とネガティブな表現で説明していることから、この映画は要するに、何をもって正義とか悪とかを面倒くさく投げかけてくる映画じゃなくて、単純に舞台設定とその中の運動のいくつかや練りに練られた美術を大きな画面と美しい映像でドカンと見せて「へぇ~」となることがメインの機能なんですね。デススターの内部の構造とか、ライトセーバーの切り合いとか、森の可愛いクマちゃんみたいなやつとか、既出キャラは相変わらずいい味出してるし、円熟味ありました。
 が、どうしてもラスト近くのダークサイドに落ちる落ちないのくだり、ダラダラしてるように見えたし、オチのしょうもなさとか、ダークサイドに落ちていく過程・状態の提示がないから緊張感を保てなかった。あと死んだ奴がゾロゾロ出てきてルークにアドバイスしていいルール、ちょっと甘すぎじゃないですかね。最後「また増えた」って笑ってしまったよ。多分、シリーズに愛がないからだと思いますけど。
 でも最後に、連合軍の「活躍してたモブ」が暖かく迎え入れられてる場面は、報われた感じして良かったと思った。
八木

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