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いま、会いにゆきますのkiritoのレビュー・感想・評価

いま、会いにゆきます(2004年製作の映画)
3.2
【透明感】

死んだはずの最愛の妻が雨の降る6週間、もう一度家族に会いにくる話。

現実には起こりえない現象ではあるものの、安定の別れの物語でもあり、わかってはいてもぐっとくるものがある。

特にケーキのエピソードには涙する人も多いに違いない。

振り返っていく過去の描写でお互いがどれだけ相手のことを愛していたかわかるが、こんなに運命のような出会いをするカップルは世にどれだけいるのだろう。
この映画を見ると、そんな運命の出会いを求めたくなる。

恋愛×死という一時期から怒涛のようにで始めたテーマでありながら、鼻に付く感じがしなかったのが好印象。

そして、竹内結子と中村獅童のラブシーンがどう見ても演技とは思えない。
目の使い方がもうリアルすぎて凄いなと思ったが、よく考えたらこの後2人は結婚してるので、これはもはや演技ではなく結構リアルにこの時感情高まってたのでは…と邪推してみた。

子供のする逆さのてるてる坊主も途中から意味がわかったりと、なかなか切ない。

どうせなら雨の降る6月くらいにみたかったかも。

2017.9.22
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