タッツンウマノスケ

いま、会いにゆきますのタッツンウマノスケのレビュー・感想・評価

いま、会いにゆきます(2004年製作の映画)
4.0

『大丈夫』という言葉に感銘を受けた。

中村獅童扮する巧に共感した。
澪みたいに深い愛をそそいでくれる女性が側にいたらどれほど幸せなことだろうか。それは無償の愛をそそいでくれる母性愛に限りなく近いと思う。

中村獅童も素晴らしかったが、竹内結子の魅せる表情がとても演技とは思えないほど自然だった。

一緒に居られる時間が残り僅かと知った時に、澪は巧と子供を信頼できる女性に託そうとする。
しかし、想いとは裏腹に、澪は愛する人が自分以外の他人を愛する姿を想像し、心底拒絶してしまう。
その際の竹内結子の演技には何度泣かされたことか。

「私はそんなに立派な人間じゃない……。
巧が誰かといるのはやだ……。
他の誰かを、他の誰かを愛するようになったらやだ……」

深い愛情故に激しく揺れ動く心情がビビっと伝わってくる演技でした。