大好きな作品です。人から感動出来る映画を聞か
れる度に勧めていました。竹内結子さんの追悼の
思いを込めて久しぶりに鑑賞。
やっぱりラスト15分が圧巻。ヒロイン、澪役の竹
内さんの一人語りがひたすら続きます。高校時代、
主人公の巧に対する正直な気持ちが次々と述べら
れる。あまりにも切ない女心が露わになる。何度
見ても胸が熱くなり自然と涙がポロポロこぼれて
しまう。澪に対する巧の一方的な片思いと思われ
たとある恋の意外な真相が映し出される。
過酷な運命を背負いながら逃げずに立ち向かった
澪。一人の女性の強い決意に接して深い感動を覚
えずにはいられない。
二人は出会うべくして出会った。運命の糸を一緒
に引き寄せて…
今作はあまりにも純粋な思いに触れることでファ
ンタジーな物語ということを忘れさせてめくるめ
く素晴らしき世界へと誘ってくれる。
ラストにヒロインが主人公に対する自身の心情を
ありのままに吐露する恋愛作品を最近本当によく
見ます。その描写がやはり涙を誘う力を秘めてい
るからだろう。ルーツはもしかしたら今作なのか
もしれない。きっと多くの小説や映画に影響を与
えていることと思う。
それほどまでに素敵な作品が紡がれたのはヒロイ
ンの竹内さんの熱演があったからこそ。
今はただただ寂しい気持ちでいっぱいです。