mh

ジェルミナルのmhのネタバレレビュー・内容・結末

ジェルミナル(1993年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

19世紀末のフランスの炭坑が舞台の文芸大作。描かれるのは支配者階級と労働者階級の相克と労使闘争。
原作はエミールゾラの代表作。
大金をかけて映画化したとのことで、炭坑の再現が素晴らしい。
坑道に馬を下ろす描写とか、ランタンが並んでいるところとか、時代考証にもかなり力が入ってた。
支配者側も労働者側もまだ手探りだったころなので構図はシンプル。その結果、なにが問題なのか分かりやすくなっている。
ブルジョワ階級を嫌味っぽく描いてないのも好印象。ストより明日の食事会だったのリアルでよかった。
•米騒動みたいなくだりで陰部切除。
•ブルジョワの娘を殺す。
このあたりは急でびっくりした。
邦画だと似てるのは「女ひとり大地をいく」とか、独立プロの労使闘争ものだと思うんだけど、ラストは合唱であやふやにする独立プロのそれらと違って、あまりに冷酷なシリアスエンドだった。
長い上映時間があっという間でした。
面白かった!
mh

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