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女ハムレットのnagashingのレビュー・感想・評価

女ハムレット(1920年製作の映画)
3.0
ハムレットの憂鬱や支離滅裂な言動を「実は女だった」ということで説明をつけた異色作。実際にこのような視点からの研究があるらしいが、原作の不可解を突飛な設定で解消しようとした結果、ますます不可解な話になっていて笑うしかない。この解釈の是非はさておき、男装したアスタ・ニールセンは情緒不安定なハムレットの造形になんだかんだでハマっており、24年組が描いた中性的で破滅的な主人公のようでもある。当然(?)ホレイショーをめぐってオフィーリアと三角関係になったりもするので(ホレイショー、この天と地のあいだにはおまえの哲学などには思いもよらぬできごとがあるのだよ……)、往年の少女漫画ファンにはオススメできるかも。
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