マッサージ屋2号店

地獄のマッサージ屋2号店のレビュー・感想・評価

地獄(1999年製作の映画)
3.0
1人悩むリカ(佐藤美樹)の前に突如老婆(前田通子)が現れる。
その老婆はリカに「生きたまま地獄を見てきなさい」と伝えた。
そしてリカは地獄において殺人犯に対し起きる様を目撃することに・・・。

『ねじ式』石井輝男監督のホラー作品。

唐突にリカが現世(シャバという言い方してますが)とは違う地獄を案内され、実在の事件をモデルにした殺人犯らがどんな事をし、そして地獄でどんな目にあうのかというストーリー。

その実在の事件は“連続幼女殺害事件”の宮崎勤と“オウム真理教事件”の麻原彰晃らです。
名前は変えてありますが、見た目はそのまんま。
事件の概要も当時ニュースや新聞で見聞きしたそのもの。

宮崎勤よりなんでオウム真理教が長いのかと思ったら主人公のリカが元信者という設定だったわけです。
この映画製作当時はまだ死刑執行されてないですが、石井監督が映画の中で死刑を執行してやろう!というかなりの意欲作らしい。

事件の概要シーンも非常にゾッとしますが、地獄での責苦シーンも結構なもの。
CGではなく稚拙なセットやメイクなのでリアリティはないですけど(笑)
逆にリアリティあったらマジでキツイかな。
何気にスプラッターでもあるし。

なんといってもラストの丹波哲郎登場シーンが謎過ぎる(笑)
昭和末期頃から“霊界キャラ”なおじさんになっていた丹波哲郎なのでその繋がりだろうと思われるが、それにしてもなんだったのか?!(笑)

そしてエンドロールではリカ演じる佐藤美樹らがカルト教団の服を脱ぎ、全裸となって祈る絵面が延々と。

なかなかマニアックな作品でした。
そのテの映画が好物なら必ず見るべきものでしょう(笑)